何気ない日常を綴ります。
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真珠の耳飾の少女
Girl With a Pearl Earring
Girl With a Pearl Earring
Tracy Chevalier

"Girl with a pearl earring" は、この物語の元になった"Johannes Vermeer"の同題の絵を見たときから、近いうちに読みたいと思いながらそのままになっていました。
先日空港の本屋さんで見つけて読み始めました。
舞台になっているオランダのデルフトは私のお気に入りの街の一つで、春から秋までの暖かい時に開かれる土曜日のマーケットは、運河沿いに食料品、日用品、アンティーク、古本などを並べたお店が街のあちこちに出て楽しみいっぱいです。
メインの広場に面した二つの大きな教会はこの街の象徴で、新教会ではよく結婚式の後、新郎新婦とその家族がたくさんのギャラリーに祝福をされているのを見かけました。

私にもこんなに自然に読むことのできる大人の物語があったことにまずは驚きました。
日本語で書かれていたらどんな感じの文章になるのでしょうか。
その感覚が今の私にはわかりません。
もしかしたら朗読やラジオドラマなど向いているのではと思いました。

画家とその絵のモデルの関係は、家の主人とそこで働くメイド(お手伝いさん)というのに最初違和感がありました。
読みすすめるうちに少女が自分の中でメイドである部分と本来の自分自身を常に意識しながら毎日を過ごしているのがわかるとその少女が”真珠の耳飾の少女”と重なるようになりました。
上手く表現できませんが、この本が映画化されているのが納得できるような場面があちこちに見られます。日本の古典文学にも通じるようなそんな趣さえ感じられました。
皆さんにおすすめの一冊です☆

久しぶりのペーパーバック
朝6時を過ぎると明るくなってきました。こちらで過ごす2度目の春を迎えています。
長女の学校の予定は年によって異なるようで去年はこの時期に2泊のドライブ旅行に行っていたな〜と手帳を見て思い出しました。
食べ過ぎは絶対にダメと言い聞かせていたのに、ついつい食べ過ぎて調子を崩してしまう…本当に懲りているので、興味の対象をもっと広げようと今ここで決意していますグッド

ということで今日はまた本のお話を…
好きな内容だったり作家だったりすると、安心感があるのか全体の文脈からの推測がしやすいからなのか進みが早くなります。

A Lesser Evil
A Lesser Evil
Lesley Pearse

私にとってLesley Pearse の3冊目は楽しく読むことができました。
今のところ3冊とも女性が主人公です。
"A Lesser Evil"というタイトルからだとおどろおどろしい感じですが、推理小説というほどでもありません。
"Lesley"流とでも呼べそうな登場人物の生い立ちや経歴に一癖も二癖もあって、それゆえにそれぞれを私なりに想像していく上で輪郭がはっきり取れます。
主人公の"Fifi"とお母さんの関係について冒頭に述べられているのですが、それがちょっと私と母の関係にダブルところがあり引き込まれました…
私の暮らす国にも女王がいらっしゃいますが、イギリスのような階級社会は存在しないんだと思います。
その階級社会のもたらす弊害はこの物語の舞台となる1960年代は今よりもっと顕著だったことでしょう。

何不自由なく親元で育ち今は自分の仕事も充実している"Fifi"がある日とってもハンサムで誠実な"Don"と出会います。
仕事のためにお部屋探しをしている彼の相談にのっていると、自分とは違う環境で育ってきた彼との家、仕事、家族など欠かすことのできないものに感覚の違いがあることをはっきり意識するようになるのですが、そんな彼にどんどん惹かれて行きます。


我が家の場合長女の結婚はさすがにまだ現実的ではありませんが、友人の中にはもうおばあちゃんになっている人もいるくらいですから、とても人ごとではなく"Fifi"というよりお母さんの立場で読んでいる私がいたりします。

さてさて二人は何と秘密のうちに結婚式を挙げてしまいます。
なんとも大胆でしょ!日本なら昭和30年代の後半から40年代くらいですから駆け落ちなんて言葉も使えそうです。今はとてもロマンチックにさえ聞こえる言葉になりました。

二人の新婚生活はいわゆる、山あり谷ありで…これでもかこれでもかといろいろなことが起こります。
妊娠、流産、通り魔、人質、第二次世界大戦中のナチスの惨劇、人身売買、近親相姦、不倫、強請りなどなど、若い二人のみならず取り巻くご近所の住人から語られますが、以下の5つがテーマになっているのかも?!

1.親から認めてもらえない結婚生活とは
2.自分が棲むべき場所は何を頼りにどうやって求めるべきなのか
3.正しいことを正しいと言うことは本当に正解なのか
4.他人の範囲ってどこからどこまで
5.カエルの子はカエル、腐っても鯛、武士は食わでど高楊枝etc は世界共通


いつもそうなのですが、半分ぐらい読むとどうしても最後が気になって…
最後の30ページくらいを先に読んでしまう悪い癖があるのですが聞き耳を立てる
ハッピーエンドなんだと拍手安心して読み終えました嬉しい
本棚には"Lesley"の本がないので明日本屋さんに行ってみようと思っています。
お出かけも身体の調子が良いとやっぱり楽しいです。


イースターホリデーが開けて…
先月の27日から長男が一週間こちらに来ていました。そして、イギリスに一年間の留学中の長女のお友達もイースターのお休みを利用して遊びに来たりと、長女の20日余りのお休みの間はなんだか慌しく忙しく過ぎていきました。

私が首を長くして待っていた長男は今回はとても素直に家族との時間を楽しんでいたように思います。愛犬を連れて車で出かけたパリ一泊旅行もお天気に恵まれず散々でしたが、ローランギャロスの赤土のコートを見て感激していました。長女の進路の相談にはまじめにいろいろな場合を考えて上で意見を述べていました。
大学の部活の愚痴、彼女の話などきっと同年代の男子の中ではよく話す方なんだろうなあ〜と思いましたが(!?)行き帰りの車の中は久しぶりの家族団らんの会話が弾みました。
愛犬の目の具合が悪いのを気にしていて、これはだんなさん、長女、私で結託して話をはぐらかしましたが、未だに病院通いが続いていてもう4ヶ月以上にもなります…
眼球の表面を削る手術も2回受けているのですが、良くなっているのかどうかどうもよくわからないのです。。。


お休みが終わって今日から長女は学校に行きました。だんなさんは日本に昨日から出張です。いつもの穏やかな午前中のんびり過ごしました。
このお休み中食べるイベント続きで疲れ気味の胃を休めるために、夕飯はお粥でも炊こうかしら?
といってもお粥コースのスイッチを押すだけですけれど汗