何気ない日常を綴ります。
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

<< イースターホリデーが開けて… | main | 真珠の耳飾の少女 >>
久しぶりのペーパーバック
朝6時を過ぎると明るくなってきました。こちらで過ごす2度目の春を迎えています。
長女の学校の予定は年によって異なるようで去年はこの時期に2泊のドライブ旅行に行っていたな〜と手帳を見て思い出しました。
食べ過ぎは絶対にダメと言い聞かせていたのに、ついつい食べ過ぎて調子を崩してしまう…本当に懲りているので、興味の対象をもっと広げようと今ここで決意していますグッド

ということで今日はまた本のお話を…
好きな内容だったり作家だったりすると、安心感があるのか全体の文脈からの推測がしやすいからなのか進みが早くなります。

A Lesser Evil
A Lesser Evil
Lesley Pearse

私にとってLesley Pearse の3冊目は楽しく読むことができました。
今のところ3冊とも女性が主人公です。
"A Lesser Evil"というタイトルからだとおどろおどろしい感じですが、推理小説というほどでもありません。
"Lesley"流とでも呼べそうな登場人物の生い立ちや経歴に一癖も二癖もあって、それゆえにそれぞれを私なりに想像していく上で輪郭がはっきり取れます。
主人公の"Fifi"とお母さんの関係について冒頭に述べられているのですが、それがちょっと私と母の関係にダブルところがあり引き込まれました…
私の暮らす国にも女王がいらっしゃいますが、イギリスのような階級社会は存在しないんだと思います。
その階級社会のもたらす弊害はこの物語の舞台となる1960年代は今よりもっと顕著だったことでしょう。

何不自由なく親元で育ち今は自分の仕事も充実している"Fifi"がある日とってもハンサムで誠実な"Don"と出会います。
仕事のためにお部屋探しをしている彼の相談にのっていると、自分とは違う環境で育ってきた彼との家、仕事、家族など欠かすことのできないものに感覚の違いがあることをはっきり意識するようになるのですが、そんな彼にどんどん惹かれて行きます。


我が家の場合長女の結婚はさすがにまだ現実的ではありませんが、友人の中にはもうおばあちゃんになっている人もいるくらいですから、とても人ごとではなく"Fifi"というよりお母さんの立場で読んでいる私がいたりします。

さてさて二人は何と秘密のうちに結婚式を挙げてしまいます。
なんとも大胆でしょ!日本なら昭和30年代の後半から40年代くらいですから駆け落ちなんて言葉も使えそうです。今はとてもロマンチックにさえ聞こえる言葉になりました。

二人の新婚生活はいわゆる、山あり谷ありで…これでもかこれでもかといろいろなことが起こります。
妊娠、流産、通り魔、人質、第二次世界大戦中のナチスの惨劇、人身売買、近親相姦、不倫、強請りなどなど、若い二人のみならず取り巻くご近所の住人から語られますが、以下の5つがテーマになっているのかも?!

1.親から認めてもらえない結婚生活とは
2.自分が棲むべき場所は何を頼りにどうやって求めるべきなのか
3.正しいことを正しいと言うことは本当に正解なのか
4.他人の範囲ってどこからどこまで
5.カエルの子はカエル、腐っても鯛、武士は食わでど高楊枝etc は世界共通


いつもそうなのですが、半分ぐらい読むとどうしても最後が気になって…
最後の30ページくらいを先に読んでしまう悪い癖があるのですが聞き耳を立てる
ハッピーエンドなんだと拍手安心して読み終えました嬉しい
本棚には"Lesley"の本がないので明日本屋さんに行ってみようと思っています。
お出かけも身体の調子が良いとやっぱり楽しいです。


スポンサーサイト
今週の末、みしらぬ?島へ行く予定なんです。そこは、海しかない、シュノーケリングぐらいしかやることのない、海だけがとりえの島みたいで・・・きっと私はビーチで読書にふけることでしょう・・(な〜んてかっこよくはいかないけど・・)そんなとき、こんな本がかっこよく読めたらいいのにな〜。

kirakira | 2007/04/24 08:45
こんにちは。
私も読んでいる途中に結末がとても気になるほうです。
堪えるのが大変です(笑)

戦後の厳しい時代は、日本に限った事だけではないので、あの時代には波乱万丈の人生を送った人たちがたくさんいたのでしょうね。
イギリスと日本、精神文化の面では共通点が多々あるようです。

私は今、レイモンド・チャンドラーの「ロング。グッドバイ」を読んでいます。結末を知りたい衝動と戦いながら(笑)
get | 2007/04/24 14:34
久しぶりにPC点けたらブログが更新されててビックリ!!体調いいみたいですね(*^_^*)
本は学生時代、中学から大学まで、通学が1時間40分もかかった学校だったので、電車の中でかなり読みましたね
遠藤周作とか田辺聖子・落合恵子のエッセイ
ユーモアのあるものが好きでした
映画でもイギリスってチョッと日本に似たところがありませんか?
そう思うのは私だけ?
歴史があって、誇りがあって(最近の日本は違うかも)、階級の差別や人種差別
そうそうふぅうこさんとお母さんの関係チョッと気になります
私の母は歩いて5分の距離に住んでいます
毎日会うと色々あります^_^;
母と娘 私と娘の関係と私と母の関係は又違います 時代背景もありますが…
又お話聞かせてくださいね(*^_^*)
itsuko | 2007/04/26 01:33
kirakiraさん
今頃美しい海に囲まれた島でのんびりされているのでしょうね。
のんびり過ごす旅行が今は一番してみたいです。
車で移動ばかりの旅が続いているので無い物ねだりですが、暖かいところでリゾート気分を満喫したい私です。
kirakiraさんのご旅行のお写真楽しみにしています。
ふぅうこ | 2007/04/29 16:59
getさん

やはり結末気になるのってありますよね!
せっかちなのでしょうか?

長女は一緒にDVDを見ようといつも誘ってくれるのですが、よくわからないことが多いので断ってしまう私です…
getさんおすすめの「日の名残り」を手に入れたのですが、初めをちょっと覗いてみたのですが読みきれるかどうか?難しそうでした…

getさんのレビューも楽しみにしています。
ふぅうこ | 2007/04/29 17:05
itsukoさん

通学、通勤時間は本当に読書に適しているなあと今更ながら思います。本の世界にいると混んでいても気にならなくなりますし…
落合恵子さん、私もよく読みました。

母娘の関係はitsukoさんのおっしゃるように
相手があることですから色々な関係がありますよね。
そうそう時代背景ってあるかもとつい最近もだんなさんと話したばかりです。
親の権威(?!)が危うくなっているのはありのままの姿を見せ過ぎているのかも?と思うところもあります。
いい意味で私たちの親は子供にかっこつけていたのかな?とも思います。

長女に付き合って(食べることしか考えていないのかしらと思うくらいなので…)食べ過ぎないようにしていると調子が良いです(笑)
ふぅうこ | 2007/04/29 17:13
COMMENT